@SakanaAILabs
国産AI、米中競争の「漁夫の利」生かせ サカナAIのデビッド・ハCEO 8月17日の日経新聞朝刊のコラム「直言」に、Sakana AIのCEO、David Haのインタビューが掲載されました。 Sakana AIが日本で起業した理由、日本において米中の先端技術を取り入れる戦略による勝機、これからの事業戦略にいたるまで 、Davidの口で語ったロングインタビューです。 【記事のハイライト】 1. 米中AI競争における「漁夫の利」戦略: 覇権を争う米中のAI技術を融合させ、日本の技術的自立を目指す戦略を提唱。Sakana AIの具体的な取り組みとして、以下のように語っています。 「日本はAIの研究開発において他国に追従すべきではない。独自技術を開発して自立する必要がある。一つの手段は米中双方の技術の融合だ」 「(Sakana AIは)グーグル、オープンAI、中国製AIという3つのモデルを組み合わせて、優れたパフォーマンスを実現している」 2. 「AIの民主化」と日本がAIを開発すべき理由:海外の特定企業や国家によるAI技術の寡占に警鐘を鳴らし、人口減少などの課題を抱える日本こそ、自国の文化や社会に合ったAIを開発すべきだと訴えます。 「AIは人間の思考や行動に大きな影響を及ぼす。日本の社会、文化に合うAIは日本で作るべきだ。特定の大企業や国家が技術を寡占しない世界にすることが重要だ」 「AIが自ら意識を持って人類を滅ぼすとの考えもあるが、それよりも…権威主義国家がAIで国民を支配しようとすることを心配している」 3. 日本での起業と事業戦略:日本で起業した経緯を説明し、早期の黒字化を目指す事業方針に言及しました。 「かつての日本には、ソニーや任天堂のように世界が注目する技術を生み出す企業があったが、AI分野にそういう企業はなかった。世界中の人が『この研究や製品は日本の会社が手掛けたんだ』と話題にするような最先端のAI企業を設けたいと思い、日本での起業に踏み切った」 「AIスタートアップは調達した資金をモデル開発に費し、損失を出していることが多い。我々は研究開発費を低く抑え、大企業や政府機関にサービスを提供…しっかりと利益を追求する方針で、他のAI企業よりも早く黒字化できると考えている」 「黒字化は26年になる見込み…規模の拡大と収益性のバランスをとっていきたい」 4. 世界のAI人材を惹きつける日本の魅力:世界的なAI人材の争奪戦において、日本の持つソフトパワーや、有力な競合が少ない市場環境が、優秀な技術者を集める上で大きな利点になっているとの見立てを語りました。 「日本にはアニメなど米国とは違うソフトパワーがある。日本の文化が好きで、日本での生活に引かれる技術者がいる点はメリットだ」 「もしシリコンバレーで起業していたら、AIビジネスが細分化されているので、ニッチな事業に携わっていただろう。日本は国内に有力なAI企業がまだ少なく、大企業や政府機関と組んだビジネスができる」